気道構成細胞において、喘息と肥満の双方の病態に関わるPGC-1α、CD36がHDACの活性化により制御を受けることが確認されたことで、HDAC及びHDACの活性化を制御する時計遺伝子が肥満合併喘息の難治化に関わる可能性が示された。培養細胞で認められた上記の反応が肥満マウスの喘息モデルの気道内で同様の反応が認められるか確認することで、HDAC及びHDACの活性化を制御する時計遺伝子が新たな肥満合併喘息の治療薬開発につながる可能性がある。また、今回の研究では喘息の病態を患者から採取したエクソソームで解析する新たな試みを行っており、今後の新しい研究手技についても検討を行っている。
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