研究成果の概要 |
細胞表面に発現する糖鎖は, 癌の進展において重要な役割をはたしている. しかし, 肺癌における糖鎖の制御機構及び機能は十分明らかにされていない. 本研究では、肺癌における糖鎖の制御機構・機能を明らかにする為、肺癌バイオバンクを用いて肺癌組織・正常肺組織のメタボローム解析・糖鎖プロファイリングを行った. 肺癌組織ではフコース転移酵素のFUT3発現及びGDP-L-fucose de novo経路が細胞表面のフコシル化を制御する事を明らかにした. また、ITGB1等の細胞接着分子のフコシル化を介して, 肺癌細胞の浸潤能・転移能が制御される事を明らかにした.
|