研究課題
臨床で用いられている薬剤の本来の薬効とは異なる作用を見つけ、別の疾患の治療薬としての適応を探索する既存薬スクリーニング(Drug repositioning, DR)研究が注目を集めている。本研究では、気管支喘息やアレルギー性疾患に関与する2型自然リンパ球(ILC2)を抑制する新しい物質を調査し、気管支喘息やアレルギー性疾患に対する治療候補物質の検討を行うことが目的である。我々は高脂血症に用いられているスタチン製剤がILC2に対する抑制効果を有することを発見し、日本呼吸器学会学術集会で発表を行い、学術部会賞を受賞した。また、ニューロペプチドやTLRリガンドがILC2に対する抑制効果を示すことが判明し、これらについても研究を行い、論文発表を行った。これらの結果から、喘息やアレルギー性疾患に対する新規治療候補が明らかになった。
すべて 2022 2021
すべて 雑誌論文 (3件) (うち国際共著 3件、 査読あり 3件、 オープンアクセス 3件) 学会発表 (6件) (うち招待講演 2件)
Allergology International
巻: - ページ: -
10.1016/j.alit.2022.03.002
American Journal of Respiratory Cell and Molecular Biology
巻: 65 ページ: 309~318
10.1165/rcmb.2021-0042OC
Journal of Asthma
巻: 59 ページ: 801~810
10.1080/02770903.2021.1879850