研究課題
研究代表者らは、これまでの研究で、小細胞肺がん(SCLC)は“反ワールブルグ型の解糖系酵素PKM1”を発現する珍しい腫瘍であり、その生存・増殖をPKM1に依存していることを明らかにした。その後の研究によりSCLCの新たな代謝脆弱性をさらに見出すとともに、その弱点を効率的にターゲットする新規治療を考案した。さらにその代謝ターゲット治療の実効性を、食事介入によって飛躍的に高めることができることを発見した。本研究では、当該の「食事制限がもたらす腫瘍抑制」メカニズム解明や、この食事療法の早期実現に向けた各種検討に取り組んだ。上記目的のため、栄養成分をより詳細に調整したマウス実験用エサを作製した。その直後、出産に伴う研究中断期間に入った。
2: おおむね順調に進展している
3種類の特殊エサを新たに作製できたこと等、計画は概ね順調に進展していると判断される。
前年度の検討で浮上した、代謝阻害剤投与と食事介入が相乗的にもたらす治療効果の作用ルートについて、各種モデルを用いて検証を行う。また、当該食事制限や治療の副作用等有無についても注意深く検討する。
消耗品費が当初想定よりも僅かに少なくすんだため。次年度の消耗品費に上積みし、より迅速な計画進捗をねらう。
すべて 2022 2021
すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 1件)
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