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2023 年度 研究成果報告書

遺伝性肺動脈性肺高血圧症の新規治療薬の開発

研究課題

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研究課題/領域番号 20K17210
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分53030:呼吸器内科学関連
研究機関昭和大学 (2023)
東京大学 (2020-2021)

研究代表者

清水 峻志  昭和大学, 大学共同利用機関等の部局等, 講師 (00792061)

研究期間 (年度) 2022-12-19 – 2024-03-31
キーワード肺動脈性肺高血圧症
研究成果の概要

本研究は、BMPR2変異を伴う遺伝性肺動脈性肺高血圧症(PAH)の肺血管リモデリング(PVR)におけるPERK-eIF2シグナリングの分子病態の解明、及びPERK-eIF2シグナリングの新規阻害薬の創出を目的として開始した。PAHモデルマウス由来肺動脈平滑筋細胞(PASMCs)では、PERK-eIF2シグナリングを介してPDGFRβ陽性PASMCsの発現が亢進していることを確認した。トラゾドン及びその類縁体はPDGFRβ陽性PASMCsの発現を抑制すること、PVRを改善する結果となり、将来の創薬候補として期待される成果となった。

自由記述の分野

循環器内科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究成果により、PERK-eIF2シグナリングがPVRを促進するという新たな分子機構を示すことができ、この点において学術的意義の高い研究となった。
既存のPAH治療薬の導入により非遺伝性PAHの予後は大幅に改善されたが、BMPR2変異を伴う遺伝性PAHの予後は不良のままであり、有効な治療法は肺移植に限定されている。日本では慢性的なドナー不足のため、肺移植に至る前に亡くなるケースが大半であり、本研究を礎にアカデミア発のオーファンドラッグ開発をすることができれば、社会的意義はインパクトのある結果となる。

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公開日: 2025-01-30  

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