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2023 年度 研究成果報告書

好酸球の多層オミクス解析に基づく炎症病態の予測システムの開発

研究課題

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研究課題/領域番号 20K17239
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分53030:呼吸器内科学関連
研究機関慶應義塾大学 (2022-2023)
防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究施設、病院並びに防衛 (2020-2021)

研究代表者

宮田 純  慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (80464866)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワード好酸球 / トランスクリプトミクス / プロテオミクス / リピドミクス / 2型サイトカイン / 1型サイトカイン / 難治性アレルギー疾患
研究成果の概要

刺激因子の2型・1型サイトカインの存在下で培養した健常者の血中好酸球を用いて RNA-seqを実施した.RNA-seq により各刺激因子に特異的な下流の変動因子を同定した.同様の変化をプロテオミクスとフローサイトメトリーで確認した.鼻茸好酸球の遺伝子発現データを用いて、これらの刺激因子による変化が炎症部位の好酸球で生じていることを確認した.以上から、これらの因子が複合的に病態に関与している可能性が示唆された.本研究で同定された因子群の変化は様々なアレルギー疾患の複雑な病態の解釈に有用な可能性があり、今後の研究に応用可能なデータベースの基盤を構築できた.

自由記述の分野

呼吸器内科学、アレルギー学

研究成果の学術的意義や社会的意義

難治性アレルギー疾患では好酸球は炎症局所に浸潤して病態に関与する。これまでの研究では細胞機能や表面抗原等の単一の評価項目に着目しており、包括的な評価が為されていなかったため全体像を捉えることは困難であったが、マルチオミクス解析はこの問題点を解消した。今回の研究では様々な刺激因子を用いることで炎症環境で生じうる細胞の変化を再現し、なおかつその変化をマルチオミクス解析で明らかとした。炎症局所の好酸球は複雑な炎症応答が組み合わさって誘導されている可能性を見出した。本知見が、今後の治療標的となる因子の同定と既存治療以外の治療選択肢の提案に貢献し、更なる治療戦略の改善に繋がると期待される。

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公開日: 2025-01-30  

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