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2022 年度 研究成果報告書

腎幹細胞の老化メカニズムの解明

研究課題

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研究課題/領域番号 20K17254
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分53040:腎臓内科学関連
研究機関自治医科大学

研究代表者

大野 和寿  自治医科大学, 医学部, 臨床助教 (50867520)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード急性腎障害 / バイオマーカー / EGF / 尿細管再生
研究成果の概要

本研究では、急性腎障害(AKI)患者(n=99)の尿中Epidermal growth factor(EGF)をELISAで測定し、尿細管障害の重症度および腎予後との関連を調べた。健常人と比較し、AKIで尿中EGFは有意に減少していた(14522 ± 2190 vs 3201 ± 459.7 pg/mL、p<0.05)。腎性AKIでは、腎前性AKIよりも尿中EGFは有意に低かった。AKIステージ3では、AKIステージ1よりも尿中EGFが有意に低かった。血清EGFと尿中EGFに有意な相関を認めなかった。以上より、尿中EGFはAKI後の尿細管修復を反映する非侵襲的なマーカーとして有用と思われた。

自由記述の分野

腎臓内科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究により急性腎障害の診療における尿中EGFの重要性が示された。得られた知見は、「早期診断と病因の特定」「進行の監視と重症度の評価」「薬物の投与や調整のガイド」「予後の予測とリスクの評価」など様々な場面で活用できると思われる。バイマーカーと他の臨床情報(症状、身体所見、検査結果など)とを組み合わせた総合的な判断により、急性腎障害の診療レベルのさらなる向上が期待できると思われる。

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公開日: 2024-01-30  

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