研究課題/領域番号 |
20K17264
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分53040:腎臓内科学関連
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研究機関 | 東京大学 (2021-2022) 日本医科大学 (2020) |
研究代表者 |
荒谷 紗絵 東京大学, 医科学研究所, 助教 (60844131)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 慢性腎臓病 / 細胞老化 / 外的ストレス / DNA障害 / 活性酸素 |
研究成果の概要 |
様々なゲノムストレスは細胞老化の誘導因子であることが知られていた。DNA障害や活性酸素はその因子として知られてきたが、今回老化細胞を一細胞レベルで観察可能なマウスを用いることにより、これらのストレス因子により、腎臓において細胞老化が誘導されることを詳細に解析した。病理学的な所見からは、腎臓の尿細管上皮細胞を中心に細胞老化が出現し、また障害を受け線維化に至っている病変の周囲を中心に出現することが分かり、老化細胞がもたらす炎症刺激が病態に寄与する可能性も考えられた。一方高脂肪食負荷による細胞ストレスと細胞老化の関連については今後さらなる検証が必要であることが課題として残った。
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自由記述の分野 |
腎臓内科
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで細胞老化の研究は主に培養細胞の系で行われており、本研究は生体内の腎臓で様々な外的ストレスによって、老化細胞が誘導されることを観察し解析できた点にまず特色がある。腎臓において尿細管は最も広範囲を占めるが、様々なストレスにより、近位尿細管上皮細胞が最も細胞老化へと誘導されやすいことが分かった。さらに、このような尿細管の老化細胞は、慢性炎症の発症母地となる可能性が示唆された。このような慢性炎症を引き起こす老化細胞は今後の治療ターゲットになり得ることが考えられ、今後の治療薬開発に貢献する可能性を秘めており、本研究の成果は医療や産業へも貢献できるものと考えられた。
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