心不全により腎臓では線維化が促進されていることを確認し、腎のミトコンドリアの形態がで変化していることを確認した。Renal sympathetic denervation(RSDN)による交感神経の抑制では線維化の程度は変化がなかった。一方で、急性腎障害後における心不全の影響については、急性期においては変化はなかったが、回復期には腎線維化の軽減がみられた。こちらも交感神経の関与を考え、RSDNにより腎臓の線維化が増加していることがわかった。このことから心不全下において急性腎障害からの回復期は交感神経が関与していることを示唆する結果となった。
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