CKD マウスモデルを用いて、WNK シグナルと塩分感受性を評価した結果、CKD マウスモデルの一部で WNK1-SPAK シグナルが亢進し塩分感受性高血圧発症に関わっていることを発見した。 炎症性サイトカインの一つである TNFαが WNK1- SPAK シグナルの亢進に関わっていることが示唆され、WNK1-SPAK シグナルが亢進している CKD マウスモデルに TNF阻害薬を投与したところ、CKD 腎臓で産生が増加した TNFαは WNK1 蛋白の分解を担うNEDD4-2の発現を抑制し、増加した WNK1 蛋白が塩分再吸収を増加させて塩分感受性高血圧を惹起していることが明らかになった。
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