• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2021 年度 実施状況報告書

IgA血管炎の腎炎発症予測因子の確立

研究課題

研究課題/領域番号 20K17294
研究機関順天堂大学

研究代表者

毎熊 政行  順天堂大学, 医学部, 助教 (50748564)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワードIgA血管炎 / 糖鎖異常IgA1 / 尿中糖鎖異常-IgA1
研究実績の概要

IgA血管炎の成人発症例における腎予後は悪く、早期診断・早期治療介入が必須であるが、その病態すら明らかにされていなかった。近年申請者らはIgA腎症と腎炎合併IgA血管炎の発症には糖鎖異常IgA1が関与しており、糖鎖異常IgA1を介した共通の病態を有していることを見出した。そこで、IgA腎症と腎炎合併IgA血管炎の類似性を基に、IgA血管炎における腎炎発症の予測因子を開発することを立案するに至った。IgA血管炎の腎炎発症予測因子の確立のために、2020年度より皮膚科と連携することで紫斑を初発症状とするIgA血管炎患者のリクルートを開始した。2021年度で10人弱の新規患者を登録できた。現在、各症例の血清中バイオマーカー(IgA、IgG、IgA-IgG免疫複合体、糖鎖異常IgA1)、尿中糖鎖異常-IgA1の測定を行っている。しかしながら、現時点では症例数が少ないこともあり、IgA血管炎の腎炎発症を予測しうる有効なバイオマーカーの発見には至っていない。今後、さらに症例数を増やし検討する予定である。また、これらの血中バイオマーカーが腎予後に関与するかを合わせて検証している。具体的には腎生検時からの継時的な臨床検査所見(尿素窒素、血清クレアチニン値、尿蛋白定性、尿蛋白量、尿潜血反応、尿沈渣など)、治療内容(ステロイドパルスの回数、ステロイド内服量および期間)についてのデータを収集し、解析を行なっている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

IgA血管炎の新規発症患者が少なく、患者数が予定通りに集積できていない。今後は研究を一層加速できるように進めていく予定である。

今後の研究の推進方策

引き続き、関連病院と連携を計ることにより、効率よく症例を集積する。血清中バイオマーカー(IgA、IgG、IgA-IgG免疫複合体、糖鎖異常IgA1)、尿中糖鎖異常-IgA1の測定を行う。その測定結果に基づき、病態・腎予後との関連を検討し、バイオマーカーとしての意義を検証する。

次年度使用額が生じた理由

予定よりELISA kitの購入数が少なかったため。

URL: 

公開日: 2022-12-28  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi