マウスを用いたイミキモド誘導性の乾癬モデルにおける選択的Wnt/β-catenin/CBPシグナル阻害(ICG-001)投与の影響を解析した。皮膚炎スコア、病理学的所見、及び炎症性サイトカインの発現において有意な差を認めなかった。RNAシークエンス解析を用いて、遺伝子発現比較、クラスタリング、上流解析を施行したところ、up-regulated geneとdown-regulated geneが同定された。以上の結果から、ICG-001は乾癬様皮膚炎に対しては抑制効果を示さないことが判明した。一方、ICG-001投与によって多数の遺伝子の変動が検出された。
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