老化モデルマウスのKlotho欠損マウスでは、組織学的に皮膚萎縮がみられた。コッサ染色では皮膚でのcalciprotein particleの沈着はみられなかった。蛍光抗体法では、出生直後から表皮幹細胞で17型コラーゲンの発現が低下していた。また、真皮乳頭層で5型コラーゲンの発現が低下していた。定量的PCRでは、17型コラーゲンの分解、発現に関与するMMP9、ADAM9、ADAM10、TIMP1の発現が低下していた。さらに、HB-EGFの発現が低下していた。Klotho欠損マウスを3週齢で離乳後、6週齢まで低リン食で飼育した結果、表皮幹細胞での17型コラーゲンの発現が維持された。
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