今後の研究の推進方策 |
乳房外パジェット病およびその他の非メラノーマ上皮系皮膚悪性腫瘍症例において、抗PD-1抗体を含む全身化学療法前後の血清を用いたプロテインアレイシステムによる抗腫瘍免疫活性の促進あるいは抑制に働く因子の解析を行い、臨床データとリンクした腫瘍微小環境の免疫染色結果と比較検討することで、バイオマーカーを同定することを第一段階と考えている。 また、腫瘍局所の免疫状態を評価するために、浸潤細胞の免疫染色(CD3, CD4, CD8, FOXP3, CD56, CD141, CD163, CD14, CD123, PD-1, PD-L1, PTEN, MYC, CSF1, β-catenin, p53)を実施する予定である。また、治療前腫瘍組織の遺伝子パネル検査およびRNAseqを行い、TMBおよびpathogenic mutationやgain-of-function mutationといったがん細胞の免疫原性などについて解析している症例においては、これらの情報と本研究での結果をあわせて比較検討する。
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