慢性移植片対宿主病様皮膚硬化モデルマウスにおける表皮角化細胞の機能に着目し、モデルマウスの表皮角化細胞を単離した上で、TGFβ1に加え、線維芽細胞遊走因子(CXCL4/7)、T細胞遊走因子(CXCL9/10/11)のmRNA発現量をrealtime PCRにて解析したところ、モデルマウスではすべてが発現増強。 また、表皮角化細胞が特にアポトーシスに陥った状態での皮膚線維化への関与について検討するため、上記と同様にモデルマウスの表皮角化細胞を単離した上、IFNγを加え、そこに、①コントロールとなるPBS、②ネクローシス誘導物質(ほう酸)、③アポトーシス誘導因子(FasL)、④ネクロプトーシス誘導因子(TNFα)をそれぞれ加え、線維化関連因子であるTGFβの培養上清ELISAにて測定し、比較した。④の場合のみ、皮膚線維化が誘導されたと確認。
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