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2021 年度 実施状況報告書

皮膚弾力に着目した新しいリンパ浮腫治療戦略の開発

研究課題

研究課題/領域番号 20K17347
研究機関浜松医科大学

研究代表者

横山 由里奈  浜松医科大学, 医学部附属病院, 理学療法士 (30645875)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワードリンパ浮腫 / 皮膚弾力 / 複合的理学療法 / エイコサペンタエン酸
研究実績の概要

本研究は、皮膚弾力改善効果に着目し、理学療法と薬物治療を併用した新しいリンパ浮腫の治療戦略を確立することである。
これまでに、リンパ浮腫のラットモデルを用いた病態解明についての基礎実験を行い、皮膚変性の病態解明についての報告をしてきた。さらに、ラットモデルに対してEPAを投与し、リンパ浮腫皮膚に対する効果の実験を行い、論文投稿の準備中である。
その後、ヒトでの臨床研究に進める予定であるが、ヒトでの臨床研究を進めるにあたり、評価方法について再考した。薬物療法と理学療法を併用したリンパ浮腫治療では、浮腫治療の効果判定が必要となる。皮膚弾力の関しては皮膚弾力計を用いるが、浮腫の増減を評価する体積測定の実施も必要となる。ラットでは水置換法を用いたが、ヒトも同様の評価方法では煩雑で汎化されていない評価方法であり、代用が必要となる。そのため、リンパ浮腫患者を対象に、水置換法と相関が高く、さらに汎化しやすい方法として赤外線法と周径測定法の信頼性と妥当性の検証を進めている。現在72肢の測定を終了し、論文投稿の準備を進めている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

ラットモデルを用いた、リンパ浮腫皮膚の弾性線維についての基礎実験は順調に進み、薬物投与による弾性線維への治療効果も、現在投稿準備中である。ヒトでの検証については、covid19によって、倫理審査や対象者のリクルートに遅れが出ている。

今後の研究の推進方策

薬物投与による皮膚弾力改善効果について、論文投稿の準備をしていく。さらに、ヒトリンパ浮腫症例での臨床試験の準備を平行して進める。ヒトリンパ浮腫での効果判定を再考し、信頼性の高い評価方法で測定できるようにする。100肢まで症例を集め、こちらも論文投稿を進めていく。

次年度使用額が生じた理由

covid19の影響により、研究遂行、倫理審査、対象者の選定など、研究計画に遅れが生じた。特定臨床研究の未登録により、次年度使用額が生じた。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2022 2021

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Role of Subcutaneous Adipose Tissues in the Pathophysiology of Secondary Lymphedema2022

    • 著者名/発表者名
      Sano Masaki、Hirakawa Satoshi、Sasaki Takeshi、Inuzuka Kazunori、Katahashi Kazuto、Kayama Takafumi、Yamanaka Yuta、Tsuyuki Hajime、Endo Yusuke、Naruse Ena、Yokoyama Yurina、Sato Kohji、Yamauchi Katsuya、Takeuchi Hiroya、Unno Naoki
    • 雑誌名

      Lymphatic Research and Biology

      巻: 0 ページ: 0

    • DOI

      10.1089/lrb.2021.0054

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] 下肢リンパ浮腫例における周径計測を用いた下肢体積測定法の検証2021

    • 著者名/発表者名
      横山由里奈
    • 学会等名
      リンパ浮腫治療学会

URL: 

公開日: 2022-12-28  

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