研究課題/領域番号 |
20K17349
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分53050:皮膚科学関連
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
福本 毅 神戸大学, 医学部附属病院, 助教 (80778770)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | メラノーマ / SWI/SNF複合体 / ARID2 / がん化進展 / 腫瘍免疫 / HDAC / NOTCHシグナル / NUMB |
研究成果の概要 |
クロマチンリモデリングを調整するSWI/SNF複合体のAT-rich interactive domain-containing protein 2(ARID2)は、メラノーマで変異率が高い。今までARID2の変異が、メラノーマのがん化進展に与える影響は不明であった。本研究では、ARID2のメラノーマの増殖能や浸潤能への制御を解明した。さらに、SWI/SNF複合体が腫瘍免疫を調節することが報告されており、本研究でも、ARID2がメラノーマ細胞の免疫チェックポイント阻害剤への反応に影響を与えることを示した。
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自由記述の分野 |
色素細胞
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
当初の目的の1つであったエピジェネティクス治療薬のHDAC阻害剤のメラノーマにおける治療戦略の確立には至らなかった。しかし、新規治療戦略の探索という点では、NOTCHシグナルの抑制機能で知られるNUMB が、メラノーマにおいても他の癌種同様に、癌抑制因子として機能することを解明した。さらに、NUMBのloss of functionが、cyclin E の発現上昇を介して、メラノーマ浸潤能の増加に繋がることを証明した。最後に、グリコーゲン合成酵素キナーゼ-3阻害剤がNUMB依存的にメラノーマ細胞の浸潤を減少させ、新規の治療標的となり得る可能性を提示できた点は本研究の社会的意義と考える。
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