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2021 年度 実施状況報告書

表皮融解性魚鱗癬の皮膚における機械的ストレス受容機構と角化異常の機序解明

研究課題

研究課題/領域番号 20K17358
研究機関自治医科大学

研究代表者

木村 未歩  自治医科大学, 医学部, リサーチ・レジデント (00839920)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワード表皮融解性魚鱗癬 / ケラチン1 / 先天性遺伝子疾患 / 角化異常 / 機械的ストレス / KRT1
研究実績の概要

CRISPR/Cas9システムを利用し、患者と同じケラチン1変異を導入し、実験には患者と同じヘテロでこの変異を持つマウスを使用する予定であった。実際にゲノム編集を実施したものの、先天性の皮膚疾患のため生まれた仔の生存率が極端に低く、一回目のマウス作成では十分な量のマウスが得られなかったため、現在2回目を実施中。F0が得られたため、今回はF1もマウスの様子を見て人工授精や帝王切開を取り入れて、系統の樹立を目指している。
培養細胞を用いた実験も予定しており、ヒト正常表皮細胞であるケラチノサイトに患者と同じケラチン1変異を発現させるアデノウィルスを作成した。目的の変異ケラチン1を発現するアデノウィルスは完成させたが、実験系で必要な十分量のウィルスが得られていないため、高力価になるよう増幅・精製を受託にて実施中

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

患者と同じケラチン1変異を導入した、ゲノム編集マウスは生存率が極端に低く、実験に十分なマウスが得られなかったため。

今後の研究の推進方策

マウスを用いた実験系ではCRISPR/Cas9で再度F0マウスを得るところから開始し、なるべく多くのSNP導入マウスを得られるようにする。
培養細胞を用いた実験系では、アデノウィルスの濃縮。精製を行い十分量のアデノウィルスを得たら、ケラチノサイトに感染させて、遺伝子発現がどのような変化をするかを検討する。場合によってはマイクロアレイを実施する。

次年度使用額が生じた理由

ウィルス作成が昨年度中に終了しなかったため。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2021

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] Novel missense mutation c.539A>G; p.Glu180Gly in keratin 1 causing epidermolytic ichthyosis2021

    • 著者名/発表者名
      Miho Sashikawa
    • 雑誌名

      J Dermatol

      巻: 48(12) ページ: e579-e580

    • DOI

      10.1111/1346-8138.16142

    • 査読あり / オープンアクセス

URL: 

公開日: 2022-12-28  

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