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2023 年度 研究成果報告書

慢性移植片対宿主病と肝類洞閉塞症候群に対する線維化特異的バイオマーカーの開発

研究課題

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研究課題/領域番号 20K17366
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分54010:血液および腫瘍内科学関連
研究機関北海道大学

研究代表者

大東 寛幸  北海道大学, 医学研究院, 助教 (20845284)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワードHSP47 / transplantation
研究成果の概要

同種造血細胞移植は造血器腫瘍への根治的治療法だが、移植片対宿主病(Graft-versus-Host disease; GVHD)は重大な合併症である。過去にheat shock protein 47 (HSP47)が慢性GVHDモデルマウスの線維化で治療標的となることを明らかにしており、血清HSP47が線維化のバイオマーカーとなるかをGVHDモデルマウスを用いて検討した。本研究ではHSP47のバイオマーカーとしての有用性を示せなかったが、肝臓に浸潤するマクロファージから産生されるTGFbが胆管上皮の組織幹細胞を傷害すること、一過性疲弊T細胞が慢性GVHDの責任細胞であることを解明した。

自由記述の分野

hematopoietic cell transplantation

研究成果の学術的意義や社会的意義

同種造血細胞移植は難治性造血器腫瘍への根治的治療法だが、移植片対宿主病(Graft-versus-Host disease; GVHD)は治療の成否や患者の長期のQOLに関わる重要な合併症である。本研究で線維化特異的バイオマーカーの開発には至らなかったが、急性GVHDの主要な標的臓器である肝臓GVHDの病態が明らかになることで、慢性GVHDへの移行が低下する可能性がある。また、一過性疲弊T細胞が慢性GVHDの責任細胞であることが明らかになったことで、新たなGVHD予防法の開発につながる可能性がある。

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公開日: 2025-01-30  

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