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2022 年度 実施状況報告書

造血器悪性腫瘍における活性化制御性T細胞の制御機構解明

研究課題

研究課題/領域番号 20K17391
研究機関国立研究開発法人国立がん研究センター

研究代表者

湯田 淳一朗  国立研究開発法人国立がん研究センター, 東病院, 医長 (20813934)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワード制御性T細胞 / 造血器悪性腫瘍
研究実績の概要

腫瘍局所に浸潤したTregは、腫瘍に対する免疫応答を抑制し、腫瘍進展に関与している。造血器悪性腫瘍では末梢血、骨髄やリンパ節の局所にて、Tregが活性化し、腫瘍免疫応答を阻害しているが、その詳細なメカニズムやTregが活性に至る機序は解明されていない。

造血器悪性腫瘍、固形がん(主に肺癌)の局所に浸潤する活性化Tregをセルソーターにてenrichし、少数のTregより、トランスクリプトーム解析、ATACシークエンス解析を可能にする系を樹立し、詳細にTregを解析することを可能にした。腫瘍局所に浸潤するTregに特異的な遺伝子を検出し、活性化や分化に関わるpathwayや転写因子を明らかにした。Tregの活性化機序は、臓器横断的に保持されている共通の活性化機序に加えて、臓器特異的な腫瘍に特徴的な活性化機序も加わっていることが推察され、解析を進めている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

該当年度では、急性白血病、骨髄異形成症候群、慢性骨髄単球性白血病の末梢血、骨髄中からの活性化Tregをセルソーターにてenrichし、少数のTregより、トランスクリプトーム解析、ATACシークエンス解析を行い、Tregの活性化機序を解明した。これらの解析系に、モチーフ解析などを組み合わせることにより、血球分化に関わる因子に関与する転写因子Aが、Tregの活性化機序に関連していることを明らかにした。また肺癌局所におけるTregとの解析により、臓器特異的なTregの活性化機序を明らかにし、論文作成を進めている。

今後の研究の推進方策

シークエンスデータは取得できており、今後はdryの解析及び、論文作成を進めていく。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2022

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] BATF epigenetically and transcriptionally controls the activation program of regulatory T cells in human tumors2022

    • 著者名/発表者名
      Itahashi Kota、Irie Takuma、Yuda Junichiro、Kumagai Shogo、Tanegashima Tokiyoshi、Lin Yi-Tzu、Watanabe Sho、Goto Yasushi、Suzuki Jun、Aokage Keiju、Tsuboi Masahiro、Minami Yosuke、Ishii Genichiro、Ohe Yuichiro、Ise Wataru、Kurosaki Tomohiro、Suzuki Yutaka、Koyama Shohei、Nishikawa Hiroyoshi
    • 雑誌名

      Science Immunology

      巻: 7 ページ: -

    • DOI

      10.1126/sciimmunol.abk0957

    • 査読あり

URL: 

公開日: 2023-12-25  

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