造血器悪性腫瘍の骨髄及び末梢血中のCD4及びCD8陽性T細胞、活性化Tregをセルソーターにてenrichし、少数細胞より、トランスクリプトーム解析、ATACシークエ ンス解析を可能にする系を樹立し、詳細にTregを解析することを可能にした。腫瘍局所に浸潤するTregに特異的な遺伝子を検出し、活性化や分化に関わる pathwayや転写因子を明らかにした。またepigeentic modulator投与前後に、CTL及びTregの遺伝子発現プロファイルが変化し、治療層別化因子になり得ることを解明した。Azacitidine奏効例では、治療前の活性化制御性T細胞の遺伝子発現及びオープンクロマチン領域と、健常人の活性化制御性T細胞の遺伝子発現量及びオープンクロマチン領域を比較したところ、UPN1の活性化制御性T細胞では、健常人と比べ、NF-κB、IL2-STAT5、Ⅰ型インターフェロンシグナル伝達経路が活性化していることが示された。
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