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2022 年度 研究成果報告書

血液悪性疾患における腸内細菌叢メタゲノム解析と疾患リスク・予後予測モデルの構築

研究課題

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研究課題/領域番号 20K17401
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分54010:血液および腫瘍内科学関連
研究機関大阪大学

研究代表者

草壁 信輔  大阪大学, 大学院医学系研究科, 助教 (50747186)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード腸内細菌叢 / 同種造血幹細胞移植 / 腸球菌 / 慢性GVHD / 晩期合併症
研究成果の概要

腸内細菌叢の異常は、造血幹細胞移植領域で様々な合併症や移植予後との関連が報告されている。我々は経時的に同種造血幹細胞移植患者の便検体を採取し、移植後の腸内細菌叢の異常と合併症との関連を解析した。2020年に我々は、同種移植患者では1年以上の経過で腸内細菌叢の異常が持続していること、移植後1か月目の腸球菌の相対割合が移植後生存率に関連していることを報告した。2021年には東京都立駒込病院血液内科と共同で、腸内細菌叢異常と慢性GVHDの関連を報告した。2022年に、移植後長期生存者における腸内細菌叢の持続的な異常と合併症の関連を報告した。

自由記述の分野

血液学

研究成果の学術的意義や社会的意義

2020年の論文では腸球菌の増加が移植後生存の予測因子になりうることを示した。2021年の論文では移植後の腸内細菌叢の多様性が慢性GVHDの発症予測因子になりうることを示した。これらの成果は、移植後の生存、合併症の予測モデルを構築するうえで重要な情報となる。また、2022年の論文では移植後長期生存者における腸内細菌叢の異常を報告した。移植後の晩期合併症はこれまでほとんど研究データがなく、発症予測、予防や治療に難渋することが多かったが、本研究の知見をもとに病態解明のための新たな道筋が開けるものと考える。

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公開日: 2024-01-30  

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