EBV-HLH重症例から同定したCCDC22V38M変異の機能解析を行った。HEK293Tへの強制発現ではCCDC22のNFκB活性への影響は認めなかったが、V38M変異で細胞内局在の変化を認めた。Neuro2aのCCDC22ノックダウンでは、神経分化障害を来した。Ccdc22V38Mマウスは、自然経過では野生型との有意な差を見出すことはできなかった。MEFのRNAseqでは、サイトカイン・ケモカイン関連の遺伝子発現量の変化を認めた。本研究ではCCDC22V38M変異によるHLH発症への直接的な関与は証明できていないが、CCDC22が免疫系・神経系において重要な役割を担うことが示唆された。
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