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2021 年度 実施状況報告書

同種移植後、液性免疫回復の評価と適切な指標の構築

研究課題

研究課題/領域番号 20K17406
研究機関自治医科大学

研究代表者

木村 俊一  自治医科大学, 医学部, 講師 (70623031)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワードIgH BCRレパトア / 同種移植 / 肺炎球菌 / インフルエンザ桿菌
研究実績の概要

当センターでの同種造血細胞移植患者の中から移植後に肺炎球菌あるいはインフルエンザ菌の莢膜を有する最近による感染症を発症した14症例、背景を合わせて感染症を発症しなかったコントロー群14例の移植後のB細胞レパトアの解析を実施している。感染症の発症を移植後半年程度(中央値184日)と1年程度(中央値486日)の2つに分け、感染症発症前のBCR IgHレパトアとコントロール群の同時期のBCR IgHレパトアを比較する計画を立て研究を進めている。
2021年度には10検体のB細胞受容体レパトアの解析を行い、前年度から引き続きこれまで合計17検体の検査を実施した。これまでのところ、感染症発症群と非発症群の全体の解析ではBCR IgHレパトアの多様性指数の差はみられていないないが(Diversity Index Shannon-Weaver index H' 8.502 vs. 8.193)、感染症を繰り返した2例においてそれぞれ、3.602、2.531とBCR IgHレパトアの多様性の低下を認めており、液性免疫の低下が感染症の発症と関連した可能性が示唆される。
引き続き症例を蓄積して、検証を進めていく。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

研究計画に沿って検査を進めることができている。検査結果によって計画を見直す可能性も考慮しながら検査件数を設定して進めている。

今後の研究の推進方策

引き続き、液性免疫回復の指標として、患者群、コントロール群のBCR IgHレパトアの検査を進め、感染性合併症との関連を検証していく。

次年度使用額が生じた理由

当初計画した検査件数を下回ったため、その分を次年度に繰り越した。

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公開日: 2022-12-28  

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