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2022 年度 研究成果報告書

クローン構造解析による骨髄異形成症候群から白血病発症までの分子病態の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 20K17412
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分54010:血液および腫瘍内科学関連
研究機関日本医科大学

研究代表者

永田 安伸  日本医科大学, 医学部, 講師 (90739575)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード骨髄異形成症候群 / 次世代シーケンサー / クローン進化
研究成果の概要

本研究の目的は骨髄異形成症候群から急性白血病に至る経時的試料を解析することで、腫瘍化を促進させ最終的に白血病に進展する腫瘍発症メカニズムの解明であった。
標的シークエンス解析を行うことで高感度に遺伝子変異が同定されアレル頻度に着目することでクローン進化を正確に追尾できる結果が得られた。予後や有害事象を含む臨床情報との相関解析を行うことで、BCL2阻害剤など新規薬剤に対する治療反応性がTP53やIDH1/2などの遺伝子異常によって層別化できることが明らかとなった。
これらの成果は遺伝子異常を用いて治療反応を予測し、個々の患者における最適な治療法選択の一助になるという点で非常に重要性が高いと考えた。

自由記述の分野

血液内科

研究成果の学術的意義や社会的意義

遺伝子変異を持つ実際の患者に最も有効な治療法を選択する手法は定まっていないため、経時的試料を解析することで、腫瘍化を促進させ最終的に白血病に進展する腫瘍発症メカニズムを明らかにし、新たな治療戦略の構築に資することを目指していた。
本成果により、治療抵抗性に関わる遺伝子異常やその特徴が明らかとなり、実際の患者に適切な治療を選択するための新たな要因となった点で学術的意義が高い。
今後、前向きな臨床試験で本成果が検証され、治療成績の改善というエビデンスが期待される点で社会的意義が高いと考える。

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公開日: 2024-01-30  

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