P2Y6受容体アンタゴニストがアレルギー反応を抑制するか確認した。P2Y6受容体アンタゴニストがヒト好塩基球の活性化を抑制することを研究代表者は報告している。本研究課題で、P2Y6受容体アンタゴニストがマウス好塩基球の活性化を抑制すること、アレルギー反応を軽減できることを明らかにした。また、IgE産生誘導時にP2Y6受容体アンタゴニストを投与することで、Th2系サイトカイン産生とIgE産生が低下した。P2Y6受容体アンタゴニストは、アレルギー反応誘発抑制だけでなくIgE産生を減弱できるため、アレルギー疾患の根本的治療に有用である可能性が考えられた。
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