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2022 年度 研究成果報告書

血管炎症候群の新規活動性バイオマーカーの実用化に向けた検証と新規治療標的の探索

研究課題

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研究課題/領域番号 20K17443
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分54020:膠原病およびアレルギー内科学関連
研究機関愛媛大学

研究代表者

石崎 淳  愛媛大学, 医学部附属病院, 講師(病院教員) (00620527)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワードANCA関連血管炎 / バイオマーカー / 顕微鏡的多発血管炎 / 多発血管炎性肉芽腫症 / 寛解維持予測 / 再燃予測 / ターゲットプロテオミクス
研究成果の概要

我々は血清プロテオーム解析によりANCA関連血管炎(AAV)の新規活動性マーカーTissue Inhibitor of Metalloproteinase 1(TIMP-1)と腎病変マーカーCD93を同定している。2つのコホート研究により血清TIMP-1値が寛解維持期の寛解維持予測と再燃予測に有用であることを見出した。血管炎モデルマウスを用いたCD93の病態への関与を解析するため、CD93欠損マウスのフェノタイプ解析、MPO欠損マウスの作製と抗MPO抗体の単離を行った。また、大型血管炎患者の血清TIMP-1値が治療前に健常人より有意に上昇し、治療6、12ヶ月後に有意に低下することを見出した。

自由記述の分野

膠原病およびアレルギー内科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

ANCA関連血管炎(AAV)の再燃率の低下、グルコルチコイド関連有害事象の減少や予後改善には、既存マーカーより有用な活動性マーカーを用いた診療マネジメントの改善が必要不可欠である。我々が同定した新規活動性マーカーTIMP-1は、寛解導入・寛解維持期における寛解判定、再燃と寛解維持予測に有用であり、将来、グルコルチコイドを含む免疫抑制療法の減量・中止等の治療方針を決定する重要指標となる可能性がある。また、AAVと同様に新規活動性マーカーが望まれる大型血管炎に応用できる可能性がある。新規腎病変マーカーCD93のAAVにおける機能解析により発症機序の解明や新規治療標的の開発につながる。

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公開日: 2024-01-30  

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