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2022 年度 研究成果報告書

T細胞に着目した特発性多中心性キャッスルマン病の病態解明

研究課題

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研究課題/領域番号 20K17444
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分54020:膠原病およびアレルギー内科学関連
研究機関長崎大学

研究代表者

住吉 玲美  長崎大学, 病院(医学系), 助教 (70859363)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード特発性多中心性キャッスルマン病 / iMCD-NOS / iMCD-TAFRO / mTOR / IGFBP-1
研究成果の概要

特発性多中心性キャッスルマン病(idiopathic multicentric Castleman's disease: iMCD)の病型の違いに着目してTAFRO徴候を伴うより重篤な病態である iMCD-TAFROとそれ以外の病型であるiMCD-NOSの分子学的な差異について検討した。当院でiMCDと診断された患者末梢血のCD4陽性T細胞のRNAシーケンスでは、iMCD-NOSと比較して、iMCD-TAFRO患者でmTOR関連シグナルが亢進していた。 また、病型による違いが示唆される血清蛋白であるIGFBP-1については、iMCD-NOSと比較してiMCD-TAFROで有意に高値であった。

自由記述の分野

リウマチ・膠原病内科

研究成果の学術的意義や社会的意義

特発性多中心性キャッスルマン病(iMCD)は臨床病型(iMCD-TAFROとiMCD-NOS)によって臨床経過、重症度、治療反応性が異なっており、多様性に富む疾患群である。患者末梢血のCD4陽性T細胞のRNAシーケンスではiMCD-TAFROはiMCD-NOSよりもmTOR関連経路が亢進しており、それと関連する蛋白である血清IGFBP-1も有意に高値であった。これらの違いが病態の違いと関連している可能性があり、臨床病型の差異として現れていることが示唆された。この結果が今後のiMCDの臨床病型毎の治療戦略に役立つことが期待される。

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公開日: 2024-01-30  

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