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2020 年度 実施状況報告書

全身性エリテマトーデスにおけるTRIM21機能とインフラマソームの関連性の検討

研究課題

研究課題/領域番号 20K17446
研究機関横浜市立大学

研究代表者

國下 洋輔  横浜市立大学, 医学研究科, 客員研究員 (30849972)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワードインフラマソーム / SLE / TRIM21 / 抗TRIM21抗体
研究実績の概要

本研究は、SLE病態におけるTRIM21とインフラマソーム関連分子の関連性を検証するとともに、抗TRIM21抗体陽性とインフラマソーム関連分子の発現量の関連性を調べることによって、抗TRIM21抗体が1型インターフェロンの産生とインフラマソーム活性化に及ぼす影響を解析することを目的とする。
インフラマソーム関連分子の評価を行うために、ASC、caspase、Gasdermin Dなどのインフラマソーム関連分子に対する抗体を購入し、健常者の単球を用いて、蛋白発現系の確立を試み、健常者の単球では、LPSおよびnigericin刺激後にインフラマソーム関連分子の発現が亢進することを確認できた。
また、インフラマソームが活性化しpyroptosisを来した結果、血清で検出されるGasdermin Dに関して、ELISA法により評価可能であることを確認した。
現在、未治療SLE患者の血清および末梢血単核球を収集しており、今後、収集した血清において抗TRIM21抗体、IL-1β、Gasdermin D、末梢血単核球において、各インフラマソーム関連分子やTRIM21、IRFsの蛋白発現レベルの評価を行っていく予定である。
また、ヒト細胞株を用いて、TRIM21を過発現もしくはノックアウトし、インフラマソーム機能の評価を行う予定としており、現在、ベクター構築を行っている。TRIM21機能改変によりインフラマソーム機能が変化することが見出された場合には、NLRP3機能獲得型変異やNLRP3ノックアウトの導入も行い、TRIM21機能の改変の効果を評価する予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

インフラマソーム関連分子とインフラマソームの活性化を評価する実験系が確立できた。今後、検体収集を継続し、実験を遂行していく方針である。ヒト細胞株に関しても、THP-1細胞への導入を行う予定で、ベクター構築を開始しており、今後研究が進展していくことが期待できる。

今後の研究の推進方策

未治療SLE患者の検体収集を継続する。また、今後、ヒト細胞株において、TRIM21を過発現もしくはノックアウトし、インフラマソーム活性化の評価を行っていく予定である。

次年度使用額が生じた理由

実験系の確立のため、試薬発注を行っていたが、COVID-19流行もあり、特に海外取り寄せ試薬の発注や配送が困難であった。また、海外学会への発表のため、旅費を盛り込んでいたが、COVID-19流行のため、渡航を行わなかった。そのため、当初予定していた物品購入や旅費での使用が少なくなり、次年度使用額が生じた。

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公開日: 2021-12-27  

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