研究成果の学術的意義や社会的意義 |
インフルエンザ脳症はインフルエンザウイルス感染症の重篤な合併症であり、致死率・後遺症残存率が未だ高いため、特異的な治療法の開発が望まれている。我々はインフルエンザ脳症マウスモデルを確立し、ヒストン修飾酵素の一つであるSET domain, bifurcated 2 (SETDB2)が重症化に関与していることを明らかにしてきた。今回、SETDB2の重症化予測マーカーとしての有用性に加え、重症化病態における役割について検討したところ、インフルエンザウイルス感染症においてSETDB2が重症化に関与しているとの結果であり、重症化予測マーカーとしてだけではなく新規薬剤の標的ともなりうることが期待できる。
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