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2022 年度 研究成果報告書

ニューロメジンB受容体拮抗薬はクッシング病の新規治療薬となるか

研究課題

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研究課題/領域番号 20K17481
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分54040:代謝および内分泌学関連
研究機関北海道大学

研究代表者

亀田 啓  北海道大学, 大学病院, 助教 (20826127)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワードクッシング病 / ACTH / ニューロメジンB受容体
研究成果の概要

本研究では、マウスACTH産生細胞株であるAtT-20細胞を用いた検討でニューロメジンB受容体拮抗薬PD168368の投与によりACTH産生ならびに腫瘍増殖がいずれも抑制され、さらにサイクリンEの遺伝子発現も抑制を認めた。AtT-20を胸腺無形成マウスの皮下に投与したマウスへのPD168368の投与により血中ACTH、コルチコステロンの低下を認め、生体への投与についても効果を発揮する可能性が示された。ヒトACTH下垂体腺腫細胞では半数の症例でPD168368の投与によりACTH分泌低下を認めた。以上から本検討によりニューロメジンB受容体拮抗薬がクッシング病の新規治療薬となる可能性が示唆された。

自由記述の分野

内分泌

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究からニューロメジンB受容体がクッシング病の新規治療ターゲットとなりうること、経路として細胞周期関連蛋白、特にサイクリンEの抑制を介することが初めて示された。クッシング病では手術で寛解に至らない場合の薬物治療薬の選択肢が限られており、ニューロメジンB受容体拮抗薬が将来的にクッシング病の新規治療薬として開発を進めることで、クッシング病患者のQOLの改善に貢献できる可能性がある。

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公開日: 2024-01-30  

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