骨格筋特異的HMG-CoA還元酵素(HMGCR)-KOマウスの解析によりスタチンの筋毒性が主として生体においてもHMGCRの機能阻害で起きること、ATPの減少が骨格筋細胞の障害に先行することが明らかとなった。また、Rab small GTPaseの一群が特にATP量の減少に関与していることが判明した。しかし、どの特定のRabが影響しているか未だ完全に解明できていないが、HMGCR-KO C2C12細胞などのセルラインも確立でき、骨格筋の形成・維持に必要と思われるsmall GTPaseの候補も挙がってきており、脂質代謝が骨格筋形成において果たす役割の一部を解明できたと思われる。
|