オキシントモジュリン(OXM)はグルカゴンとアミノ酸配列が高い相同性を有した消化管ホルモンで、申請者はグルカゴンはDPP-4及びNeprilycin(NEP)によって不活化されるが、OXMはNEPによって不活化されないことを確認しており、NEPがOXMに及ぼす影響をLC-MS/MSを用いて検討した。NEP存在下でOXMは大きなピークが1つのみ確認され、OXM(1-37)からOXM(1-35)が生成されることが確認できた。OXM(1-35)はOXM(1-37)と同等の血糖降下及びインスリン分泌亢進作用を示した。OXMは不活化を受けにくいことから、従来の糖尿病治療より有効である可能性が示唆された。
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