ウエスタンブロット法による解析でCar8が肝細胞に高発現していることが判明し、肝細胞におけるCar8の役割に関する解析を行った。 Car8ノックマウスから単離した肝細胞では野生型マウスと比して糖新生は有意に増加していた。そのメカニズムを明らかにするため、ピルビン酸や乳酸などの糖新生を誘導する基質を加えた状態における肝細胞の細胞内カルシウム濃度の解析を行ったところ、野生型マウスと比して有意な細胞内カルシウム濃度上昇を認めた。 このことからCar8は細胞内カルシウムシグナルを介して糖新生を負に制御していることが示唆された。 これまでの研究からCar8は腸管内分泌細胞であるL細胞において、IP3シグナルを負に制御していることが明らかになっているため、同様の機序を介しているかについて現在検討を行っている。
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