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2022 年度 実績報告書

糖尿病は歯周病特異的エクソソームで増悪するか?

研究課題

研究課題/領域番号 20K17498
研究機関岩手医科大学

研究代表者

鍵谷 忠慶  岩手医科大学, 歯学部, 助教 (30405774)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワードエクソソーム / microRNA / 糖尿病 / 歯周病 / 細胞外小胞 / ナノ粒子 / インスリン抵抗性 / リキッドバイオプシー
研究実績の概要

歯周病は40歳を過ぎると、8割以上が罹患する生活習慣病である。これは P.gingivalisに代表される歯周病原性細菌が、歯周組織に感染することで起こる。歯周病が進行すると歯槽骨が破壊されて、患者は歯を失う。近年、歯周病の影響は口腔局所にとどまらず、全身へ及ぶことが、次々と明らかになってきている。糖尿病はそのなかの代表的全身疾患である。本研究は、細胞が分泌するナノ粒子のエクソソームに注目し、これまで炎症性サイトカインによるインスリン抵抗性を中心に議論されてきた歯周病と2型糖尿病の病態関係を、全く新しい視点から解明することを目的とする。
歯は歯槽骨によって支えられるが、歯と歯槽骨の間には、歯根膜(歯周靭帯)と呼ばれる結合組織が介在している。このため歯根膜は、歯周ポケットに住みついた歯周病原性細菌に暴露されやすい。令和4年度は、この歯根膜の細胞が分泌するエクソソームについて解析した。初代ヒト歯根膜線維芽細胞を72時間培養して、培養上清を回収した。上清からデブリを除去し、ポリマー沈殿法によってエクソソームを含む細胞外小胞を回収した。その後、Total RNA を回収して、TruSeq small RNA Library Prep kitを用いてライブラリー調整後、small RNA sequencing解析を行った。初代ヒト歯根膜線維芽細胞由来の細胞外小胞には、miR-22-3p, miR-92a-3p, miR-3182 等が多く存在していた。また、isomiR と呼ばれる small RNA も多く存在していた。これより、ヒト歯根膜線維芽細胞由来のエクソソームを含む細胞外小胞には、成熟microRNAやisomiRが豊富に存在することが判った。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2023 その他

すべて 学会発表 (2件) 備考 (4件)

  • [学会発表] TNF-αのヒトマクロファージ由来細胞外小胞エクソソームへの影響2023

    • 著者名/発表者名
      鍵谷 忠慶
    • 学会等名
      岩手医科大学歯学会 第49回総会
  • [学会発表] ヒト歯根膜線維芽細胞由来の細胞外小胞における Small RNA sequencing 解析2023

    • 著者名/発表者名
      鍵谷 忠慶
    • 学会等名
      第128回日本解剖学会全国学術集会
  • [備考] researchmap

    • URL

      https://researchmap.jp/read0124350

  • [備考] 岩手医科大学リポジトリ

    • URL

      https://iwatemed.repo.nii.ac.jp/

  • [備考] ResearchGate

    • URL

      https://www.researchgate.net/profile/Tadayoshi-Kagiya

  • [備考] Web of Science

    • URL

      https://www.webofscience.com/wos/author/record/AFB-9227-2022

URL: 

公開日: 2023-12-25  

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