まず、特発性アルドステロン症(IHA)を含む副腎疾患レジストリーを構築、次に、高血圧患者からIHAを効率的に診断、抽出する方法として、IHAに特徴的なアルドステロン分泌プロファイルを明らかにし、日常外来診療で行われる血液検査項目から機械学習を用いてIHAを予測するモデルも構築した。 そして、IHA症例での検討において、皮下脂肪量と分泌量が相関する血中レプチン濃度が、女性においてアルドステロン分泌量と相関することを見出した。すなわち、肥満女性においてレプチン依存性にアルドステロン過剰分泌をきたす「肥満誘導性アルドステロン症」が存在することが示唆された。
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