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2023 年度 研究成果報告書

メラトニン代謝産物であるAMKによる長期記憶形成促進作用と機序

研究課題

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研究課題/領域番号 20K17520
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分54040:代謝および内分泌学関連
研究機関関西医科大学 (2022-2023)
上智大学 (2020-2021)

研究代表者

岩下 洸  関西医科大学, 医学部, 助教 (90802489)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワードAMK / Melatonin / 学習 / 記憶 / 抗加齢 / 行動 / 内分泌
研究成果の概要

概日リズムの調整において重要な役割を果たすメラトニンは学習記憶能力を増強する作用を持つ。本研究では、この増強作用がメラトニン代謝産物であるAMKの作用に起因していることを示し、AMKをたった1回投与するだけで作業記憶、物体認識記憶、空間記憶といった多様な記憶を増強できることを、若齢マウスだけでなく老齢マウスも用いて示した。また、内因性のAMKについても学習記憶の形成を調節している可能性を示した。これらのAMKによる学習記憶の増強作用は、ERKとCaMKⅡの活性化を介したCREBの活性化に起因している可能性が示唆された。

自由記述の分野

行動神経内分泌

研究成果の学術的意義や社会的意義

日本における高齢者人口の増加は著しく、認知機能低下の予防や改善をもたらす新たなアプローチの開発が持つ重要性は増している。本研究では、メラトニン代謝産物であるAMKが多様な記憶を増強することを示し、老齢個体においても有効であることを確認した。メラトニンは生体内で元々分泌されているホルモンであり、長期にわたる利用や高濃度の利用においても高い安全性が報告されていることから、その代謝産物であるAMKも比較的安全であることが予想され、ヒトへ応用できる可能性は高い。今後さらなる研究を経て、AMKの臨床応用が進めば、認知機能の低下に苦しむ人々のQOL向上に繋がることが期待される。

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公開日: 2025-01-30  

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