研究課題/領域番号 |
20K17527
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分54040:代謝および内分泌学関連
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
樋口 誠一郎 千葉大学, 大学院医学研究院, 特任助教 (80802587)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 副腎腫瘍 / コルチゾール産生腺腫 / 遺伝子変異 / クッシング症候群 |
研究成果の概要 |
cortisol-producing adenomas(CPA)というホルモン分泌腫瘍がどのように形成されるのか、そのメカニズムについては十分にわかっていない。本研究は、ヒト副腎皮質腫瘍組織を対象に、シングルセル解析による単一細胞レベルでの遺伝子変異/発現解析を行うことで、CPA腫瘍形成の分子病態およびジェノタイプ-フェノタイプ多様性の分子基盤を明らかにすることである。そのために臨床内分泌学的機能検査を含めた患者情報と組み合わせることで、CPAの細胞-組織(病理)-臨床データの統合的解析を推進する。この研究成果は、個別化医療を目指した次世代型のCPAの診断分類構築の基盤となることが期待できる。
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自由記述の分野 |
内分泌学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的意義として、希少疾患である副腎皮質系腫瘍の分子病態やCPA腫瘍形成の分子病態の解明が進み、特に、副腎の発生起源と体細胞変異導入-腫瘍形成の関連を明らかにする意義がある。ヒト副腎組織を対象とするシングルセル解析はほとんどなされておらず、公共データベースとして学術的意義を持つ。特に、CPA腫瘍について腫瘍内組織レベル、単一細胞レベルの遺伝子変異/発現解析結果と、機能検査を含めた患者情報と結合されている臨床-基礎医学の統合的データベースは、多くの臨床医および医学研究者にとって有用となる。また、この研究成果は、個別化医療を目的とした次世代型のCPAの診断分類構築の礎にもなりえる。
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