若齢及び高齢のC57BL/6マウスを用いて、膵β細胞増殖を誘導する膵部分切除(PPTx)を行った。術後2日で膵島を単離し、膵島全体のRNAシークエンシング(RNA-seq)およびシングルセルRNA-seq(scRNA-seq)を行い解析した。PPTxにより若齢マウスでは693の発現上昇遺伝子および573の発現低下遺伝子を認めた一方で、高齢マウスでは52の発現上昇遺伝子と31の発現低下遺伝子を認め、PPTxにより若齢マウスで膵β細胞増殖が活発化することが示唆された。scRNA-seqでは、遺伝子発現パターンからクラスタリング行ったところ、増殖前段階にて小胞体ストレス関連遺伝子の発現上昇を認めた。
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