プロラクチン産生下垂体神経内分泌腫瘍(lactotroph PitNET)のうち、術前にドパミンアゴニスト等の薬剤治療を受けていない手術検体を用い、RNAシーケンス解析を行った。結果、対照群である正常下垂体との間で異なる遺伝子発現パターンが明らかになり、正常下垂体と比較しプロラクチン産生下垂体神経内分泌腫瘍において1275個の発現上昇遺伝子ならびに2153個の発現低下遺伝子が同定された。上位30個のDEGの中には9個の長鎖間非コードRNAが含まれていた。Integrity Pathway解析により、エストロゲン受容体シグナル、酸化的リン酸化シグナル、EIFシグナルの活性化が明らかになった。
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