• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2022 年度 研究成果報告書

プロラクチン産生下垂体腺腫における腫瘍発生・増殖を担う新規遺伝子の同定

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 20K17544
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分54040:代謝および内分泌学関連
研究機関日本医科大学

研究代表者

服部 裕次郎  日本医科大学, 医学部, 講師 (40528436)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード下垂体 / 下垂体腫瘍 / 神経内分泌学 / 遺伝子解析
研究成果の概要

プロラクチン産生下垂体神経内分泌腫瘍(lactotroph PitNET)のうち、術前にドパミンアゴニスト等の薬剤治療を受けていない手術検体を用い、RNAシーケンス解析を行った。結果、対照群である正常下垂体との間で異なる遺伝子発現パターンが明らかになり、正常下垂体と比較しプロラクチン産生下垂体神経内分泌腫瘍において1275個の発現上昇遺伝子ならびに2153個の発現低下遺伝子が同定された。上位30個のDEGの中には9個の長鎖間非コードRNAが含まれていた。Integrity Pathway解析により、エストロゲン受容体シグナル、酸化的リン酸化シグナル、EIFシグナルの活性化が明らかになった。

自由記述の分野

神経内分泌学

研究成果の学術的意義や社会的意義

既報でもプロラクチン産生下垂体神経内分泌腫瘍の発現遺伝子を検討した研究の報告はあるが、いずれも術前に薬剤治療を受け、それにより遺伝子発現に影響を及ぼした腫瘍を扱ったものであった。本研究は術前に薬剤治療を受けていない、すなわち腫瘍における遺伝子発現が薬剤修飾を受けていない腫瘍のみ選択し解析したことに新規性がある。本研究で明らかになった発現変動遺伝子はプロラクチン産生下垂体神経内分泌腫瘍の治療ターゲットとなりうる可能性があり、本研究成果の意義は高いと考える。

URL: 

公開日: 2024-01-30  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi