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2021 年度 研究成果報告書

免疫チェックポイント阻害による特異的内分泌細胞破壊の病態解明と予知

研究課題

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研究課題/領域番号 20K17545
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分54040:代謝および内分泌学関連
研究機関近畿大学

研究代表者

武友 保憲  近畿大学, 医学部, 講師 (20580591)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2022-03-31
キーワード免疫関連有害事象 / 甲状腺機能障害 / 下垂体機能障害 / 1型糖尿病
研究成果の概要

内分泌臓器を標的とする免疫関連有害事象(irAE)の頻度は、甲状腺、下垂体、膵β細胞(1型糖尿病)の順で高頻度であった。甲状腺irAEにおける甲状腺自己抗体陽性率は62.5%であった。irAEによる1型糖尿病の膵島関連自己抗体陽性率は33.3%であり、全例でインスリン依存状態となった。下垂体irAEでは、ACTH単独欠損が54.8%と最多であった。HLA疾患感受性ハプロタイプについて、甲状腺irAEは自己免疫性甲状腺疾患と、irAEによる1型糖尿病は自然発症1型糖尿病とそれぞれ同程度に保有しており、irAEは標的臓器を同じくする自然発症自己免疫疾患と遺伝的に類似性を有する可能性が示唆された。

自由記述の分野

内分泌代謝

研究成果の学術的意義や社会的意義

免疫チェックポイント阻害薬の進行癌への適応拡大に伴い、免疫関連有害事象(irAE)の発症件数が増加し、緊急に専門的な対応が必要となるケースが年々増加している。本研究での内分泌関連irAEの臨床指標・遺伝因子について解析結果は、irAEの発症予知法の開発、ないしは病態解明を推進し、担癌患者の生命予後の改善に寄与するものと思われる。また、自然発症の内分泌機能障害発症者との遺伝素因の比較検討は、irAE発症の病態解明にとどまらず、標的臓器を規定する中枢性免疫寛容・末梢性免疫寛容の役割の解明にもつながるものと考える。

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公開日: 2023-01-30  

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