研究成果の学術的意義や社会的意義 |
肝移植後のGVHDは稀だが確立された治療法がなく致死的である。HLAホモ接合型のドナーから1ハプロタイプを共有するHLAヘテロ接合型レシピエントへの肝移植はDonor dominant one-way HLA matching(DDOM)と呼ばれ、GVHDのリスクとされてきたが、HLAのローカスごとの意義については明らかにされてこなかった。本研究によりHLA-A, B, DR三座のDDOMは極めてリスクが高いため、そのような組み合わせとなるドナーは避けるべきであることが判明した。また、HLA-C, DQ, DPのDDOMの意義は乏しいと考えられた。
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