研究課題
我々は、先行研究により部分切除したブタ腎臓の切断面に脱細胞化骨格を逢着することで、再生が困難とされてきた腎臓の糸球体や尿細管構造が骨格内で確認され、血流が再開することを見出した。本年度は上記の成果を論文化し、NPJ Regen Med.で発表した。さらに、別のアプローチから脱細胞化骨格成分である細胞外マトリックス内への細胞浸潤を解析した成果をまとめ、論文投稿(査読)中である。
3: やや遅れている
本年度は関連論文のための細胞浸潤の解析や執筆に注力したため、条件検討を行なったもののsingle-cell解析まで進めることが難しい状況であった。しかしながら、関連研究の論文化を進めたことにより有益な知見・成果が得られた。
次年度は、縫着骨格内のsingle cell RNA-seq解析により浸潤細胞群の特性を調べる。また、in vitro実験系からも細胞浸潤や組織再構築過程を解析する予定である。
本年度は関連研究の論文化に注力してきたため、single-cell解析を進めることが難しい状況であった。そのため、計画を変更して次年度に行うこととした。
すべて 2022
すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)
npj regenerative medicine
巻: 7 ページ: 1-12
10.1038/s41536-022-00213-y