研究実績の概要 |
我々は、先行研究により部分切除したブタ腎臓の切断面に脱細胞化骨格を縫着することで再生は難しいとされてきた腎組織が骨格内で再構築することを見出し、その成果をNPJ Regen Med.で発表した。本年度は、ラット腎臓の部分切除部位に脱細胞化骨格から得られた細胞外マトリックスゲルを注入し、細胞浸潤や組織再構築を解析した成果を論文化した(Kushige et al., 2023, J Biomed Mater Res B Appl Biomater.)。また、上述のラット実験から腎臓発生初期にみられるような現象も観察されたことから、その解析を進めている。さらに、ブタ実験では腎部分切除部位に縫着した脱細胞化骨格から浸潤細胞群をアイソレーションし、single cell RNA-seq解析を進めている。
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