• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2022 年度 研究成果報告書

母親由来キメラ細胞の定量的解析による胆道閉鎖症の病因究明と予後予測研究

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 20K17588
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分55010:外科学一般および小児外科学関連
研究機関宮崎大学

研究代表者

桝屋 隆太  宮崎大学, 医学部, 助教 (90448572)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード胆道閉鎖症 / 母親由来キメラ細胞 / 移植片対宿主病
研究成果の概要

胆道閉鎖症(BA)の病因は不明であるが母体-胎児間の免疫相互作用がBAの病因として提唱されている。しかし母体キメラ(MC)細胞が末梢血中を循環しているかどうか、またBAの病因におけるMC細胞の役割についてはまだ明らかにされていない。
我々はBAの術後患者を予後良好群と不良群とに分類し、患者末梢血中(末梢血単核球および血漿)に含まれるMC細胞のDNAをqPCRを用いて定量比較した。
結果、予後不良群の末梢血単核球には有意に多くのMC細胞が検出され、末梢血単核球中への母親由来細胞検出は予後不良と有意に関連していた。

自由記述の分野

小児外科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究の成果から胎児期に胎盤を介して胎児血液中に流入した母親由来細胞が胆道閉鎖症患者の末梢血に残留し、胆道閉鎖症の予後に影響を与えることが明らかになった。
胆道閉鎖症は成人期までに反芻が肝移植に至る予後不良かつ原因不明の難病で、本邦では1万出生に1人の割合で発症する。
胆道閉鎖症の発症及び病状進行における母親由来細胞の役割を今後更に究明していくことによって、発症や病状進行を予防する治療法を開発することができる。

URL: 

公開日: 2024-01-30  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi