研究課題
若手研究
当施設で長期follow upを行った558例の乳癌症例を対象にASNS遺伝子のmRNA発現と臨床病理学的因子および予後との検討を行った。ASNS mRNA発現と乳癌の転移・予後との間に関連を認めなかった。ASNS mRNA発現はER陽性、HER2陰性、低い腫瘍グレード、浸潤性小葉癌など、予後が良いと考えられる症例で発現が高かった。
乳癌
ASNSが乳癌の転移に関与し、予後に影響を与えるという仮説のもと本研究を計画したが、ASNS mRNA発現と乳癌の転移・予後との間に関連を認めなかった。上皮間葉転換(EMT)を介した乳癌転移の抑制は重要な課題であり、ASNSが乳癌に与える影響については更なる文献的考察・研究が必要である。