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2023 年度 実施状況報告書

間葉系幹細胞と NKT 細胞活性化剤の併用による移植免疫寛容誘導法の研究

研究課題

研究課題/領域番号 20K17595
研究機関東京女子医科大学

研究代表者

石井 瑠美  東京女子医科大学, 医学部, 助教 (40751178)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2025-03-31
キーワード間葉系幹細胞
研究実績の概要

引き続き、NKT細胞の活性化物質であるα-galactosylceramideと間葉系幹細胞を用いた、新規マウス免疫寛容誘導系の樹立に向けて、条件設定を行った。マウス脂肪組織のみならず、マウス骨髄細胞から間葉系幹細胞を採取する方法を確立した。このマウス骨髄由来間葉系幹細胞とα-galactosylceramideを、低線量放射線照射後のレシピエントマウスに投与する前処置を行い、ドナーマウス骨髄から採取した骨髄を用いて骨髄移植を行った。キメラ誘導の評価として、後日レシピエントマウス末梢血におけるドナー細胞の生着率をフローメトリーで解析したが、ドナー細胞は拒絶され、キメラ誘導は出来なかった。α-galactosylceramideは複数回、適切に投与することで特定の液性因子を増加させる可能性が報告されている。この作用を利用して、α-galactosylceramide の投与方法について変更し、同様の骨髄移植を行った。後日レシピエントマウス末梢血におけるドナー細胞の生着率を解析したところ、ドナー細胞は拒絶されたため、現段階ではキメラ誘導は出来ていない。これまでの結果からIn vitro 系では、間葉系幹細胞とNKT細胞の活性化物質とマウス脾細胞の共培養を行うことで、間葉系幹細胞の免疫調節作用が促進される可能性が示唆された。しかし、マウス骨髄移植系においては、その効果を有効活用することは難しく、現状では免疫寛容誘導は達成出来ていない。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

新型コロナウイルス感染症の感染拡大により、研究業務が制限され、研究が遅れたため。

今後の研究の推進方策

これまでの結果からIn vitro 系では、マウス間葉系幹細胞とα-galactosylceramide、及び、マウス脾細胞の共培養を行うことで、間葉系幹細胞の免疫調節作用が促進される可能性が示唆された。この間葉系幹細胞の免疫調節作用を利用した骨髄キメラ誘導系、In vivo系の確立に向けて今後も条件設定を継続し、メカニズム解析を行う予定である。In vitro系においても解析を継続する。

次年度使用額が生じた理由

新型コロナウイルス感染症の感染拡大により実験計画が遅れているため次年度使用が発生した。α-galactosylceramide投与による間葉系幹細胞の免疫調節作用を利用したIn vivo系の確立、及び、メカニズム解析を行う実験に必要な費用に充当する。

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公開日: 2024-12-25  

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