研究課題
前回報告した内容についてInternational Journal of Oncologyに投稿し、以下のようなリバイス実験を追加した(主なもののみ記載)。1,再確認として、NOX5 siRNAトランスフェクションによる大腸癌細胞株HCT116、SW48におけるNOX5発現量について他の抗NOX5抗体を使用し、ウェスタンブロッティングを施行して相違ないことを示した。2,NOX5 siRNAを用いたトランスフェクションにてHCT116、SW48細胞株におけるROSの1種である過酸化水素の細胞外濃度変化を測定した。ROS産生誘導のためにionomycinを用いた。結果はコントロールと比較しても有意差はなく、今回の一連の結果はROS濃度変化とは別機序でシグナル伝達変化が起きていると考察された。3,ヒト組織標本でのNOX5タンパクの免疫染色にて癌部と比較して正常部でのNOX5発現が低発現であることを確認した。4,mRANマイクロアレイの結果のバリデーションとしてintegrin alpha 2(ITGA2)のウェスタンブロッティングを施行し、NOX5 siRNAトランスフェクションによりPCRと同じ発現量変化を示すことを確認した。これらの結果を追加して再投稿し、受理された。Ashizawa N, Shimizu H, et al. NADPH oxidase 5 has a crucial role in cellular motility of colon cancer cells. Int J Oncol. 2021 Aug;59(2):63. doi: 10.3892/ijo.2021.5243. Epub 2021 Jul 19.
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International Journal of Oncology
巻: 59 ページ: 63
10.3892/ijo.2021.5243