抗ヒトHLA*A24:02抗体を用いて作製したセファロースビーズカラムでの免疫沈降により濃縮したペプチドを質量分析による網羅的解析 (peptidome解析) を細胞株ライセートおよび臨床サンプルを用いて行った。得られたペプチド配列とそのペプチドを含むタンパクをコードするmRNA発現との関連を検討した結果、mRNA発現が高い産物はコンセンサス配列と相同であった。条件検討を重ねた結果、陽イオン交換にSCXカラムを用いることでペプチド同定数を向上させることに成功した。これによりFDR<5%の9-merペプチドを1000近く同定でき、その大部分はHLA結合コンセンサス配列を示すものであった。
|