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2022 年度 研究成果報告書

独自に誘導した膵癌幹細胞の免疫逃避機構の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 20K17655
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分55020:消化器外科学関連
研究機関山口大学

研究代表者

松隈 聰  山口大学, 医学部, 特別医学研究員 (10634743)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード癌
研究成果の概要

独自のがん幹細胞誘導法を用いて、細胞株から膵がん幹細胞様細胞(P-CSLC)を得て、プロテオミクスによってP-CSLCに特徴的なタンパクとしてカルレティキュリン (CALR) とカテプシンB (CTSB) を同定した。P-CSLCからCALR高発現細胞をsortして解析した結果、CALR高発現細胞は低発現細胞と比較して、Sphere形成能、造腫瘍能が亢進し、HLAクラスI分子の発現が低下することが示された。また、P-CSLCにおいて高発現していた分泌タンパクCTSBの発現は、膵がん患者予後と相関することも示された。

自由記述の分野

消化器外科

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究によって、膵がん幹細胞様細胞 (Pancreatic cancer stem-like cell; P-CSLC) におけるカルレティキュリン (CALR) の細胞表面移行によってHLAクラスIの細胞表面発現も低下することが示され、P-CSLCにおける免疫逃避機構の存在が示された。また、P-CSLCに特徴的なバイオマーカーとして分泌たんぱくであるカテプシンB (CTSB) を同定し、膵がんにおけるCTSB発現が膵がん患者予後と相関することが示され、本研究から学術的・社会的に意義のある成果が得られた。

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公開日: 2024-01-30  

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